YouTubeの腰痛セルフケア|以前は効いたのに、今は効かないときに考えたいこと

YouTubeの腰痛セルフケア|以前は効いたのに、今は効かないときに考えたいこと

YouTubeで見つけた腰痛セルフケアが以前は効いたのに、今はあまり変化を感じない。そんなときは、方法を増やす前に、「そのケアは今の身体にも合っているだろうか」と一度見直してみてもいいかもしれません。

腰が痛いとき、GoogleやYouTubeで、

「腰痛 ストレッチ」
「腰痛 セルフケア」
「腰痛 治し方」

などと検索したことがある方は多いと思います。

YouTubeには、

「あなたの腰痛の原因はここです」
「このストレッチを30秒やってみてください」
「これをすれば腰が楽になります」

といった動画がたくさんあります。

実際に動画を見ながら身体を動かしてみたら、それまで痛かった腰が楽になった。

そんな経験をした方もいるでしょう。

私は、YouTubeの腰痛セルフケアやストレッチそのものを否定したいわけではありません。

自分で身体を動かすことで楽になることもありますし、身体について知るきっかけになることもあります。

ただ、一つだけ気をつけてほしいことがあります。

以前効いた腰痛セルフケアが、今の身体にも必要とは限らない

「前はこのストレッチで治った」という経験

スマホを見ながら腰のストレッチをしようとしている人

例えば、以前腰が痛かったときに、YouTubeである先生の動画を見つけたとします。

動画の通りにストレッチやセルフケアをしてみると、驚くほど腰が楽になった。

そうすると、

「この先生の方法は自分に合っている」
「腰が痛くなったら、このセルフケアをすればいい」

と思うのは自然なことです。

実際に身体が楽になったのですから、その経験は間違いではありません。

ところが、しばらくして再び腰痛が出たとします。

そこで以前と同じYouTube動画を見ながら、同じストレッチをする。

しかし、今度はあまり変わらない。

それでも、

「前はこれで良くなったんだから」

と思って、同じ腰痛セルフケアを繰り返してしまうことがあります。

そんなときは、一度立ち止まってみてもいいのではないでしょうか。

過去に助けてくれた方法ほど、手放しにくい

人は、まったく効果がなかった方法にはそれほど執着しません。

反対に、

一度でも自分を助けてくれた方法には、強い信頼を持ちやすくなります。

だからこそ、

以前は効いた方法ほど、今は合っていなくても続けやすい

ということがあります。

これは身体のケアに限ったことではありません。

以前うまくいった仕事のやり方。
以前結果が出た勉強法。
以前売上につながった集客方法。

一度大きな結果が出ると、

「この方法は正しい」

という感覚が強く残ります。

しかし、自分も環境も状況も変わっていきます。

以前はうまくいった方法が、今も同じように合っているとは限りません。

身体も同じです。

同じ「腰痛」でも、身体の状態は毎回同じとは限りません

例えば、以前腰が痛かったときには、お尻まわりの筋肉の緊張が強く影響していたかもしれません。

そのときに、お尻を動かすストレッチをしたことで腰痛が楽になったとします。

しかし、次に腰が痛くなったときには、身体の状態が違っている可能性があります。

  • 立ち方や歩き方が変わっている
  • 疲労が強く溜まっている
  • 睡眠不足が続いている
  • 仕事や家庭での負担が重なっている

同じ「腰痛」という名前でも、そのとき身体に起きていることまで毎回同じとは限りません。

だから私は、

「あなたの腰痛の原因はこれです」

と一つに決めてしまうよりも、

「今の身体では、何が強く表れているのだろう」

と見ることを大切にしています。

腰痛セルフケアが効かないとき、次の動画を探す前に

YouTubeで腰痛セルフケアを探していると、一つの方法が効かなかったときに、

「今度は別のストレッチを試してみよう」
「もっと効きそうな動画はないかな」

と、次々に方法を探したくなることがあります。

もちろん、違う方法を試すことで楽になることもあります。

ただ、その前に一度だけ、

今まで続けているセルフケアが、今の身体に本当に合っているのか

を見直してみてもいいと思います。

ここで、自分に聞いてみてください。

今やっているその腰痛ケアは、“今の身体”を見て選んでいますか。

それとも、「以前効いたから」という記憶をもとに続けていますか。

この違いは、意外と大きいと思っています。

「効かないのは、やり方が足りないから」とは限りません

腰痛ストレッチやセルフケアを続けても変化がないと、

「もっと長くやった方がいいのかな」
「回数が足りないのかな」
「自分のやり方が悪いのかな」

と思うことがあります。

もちろん、やり方の問題でうまくいかないこともあります。

しかし、

その方法自体が、今の身体には必要ではなくなっている

という可能性もあります。

変化がないときに必要なのは、必ずしも「もっと頑張ること」ではありません。

  • 一度そのセルフケアをやめてみる
  • 別の角度から身体を見る
  • 日常生活の負担を見直す
  • 必要であれば医療機関で確認する

そうした選択肢もあります。

こんな状態なら、一度セルフケアを見直してみてもいいかもしれません

以前は効いていた腰痛セルフケアを、今も続けること自体が悪いわけではありません。

今も身体が楽になる。
動きやすくなる。
無理なく気持ちよく続けられる。

そのような実感があるのであれば、今の身体にも合っている可能性があります。

また、現在は腰痛などの不調がなく、運動習慣や予防の一つとして行っているのであれば、無理のない範囲で続けてもよいと思います。

ただ、次のような状態になっているのであれば、一度見直してみてもいいかもしれません。

  • 以前は効いたのに、最近は全然変わらない
  • セルフケアをしても腰痛が戻ってくる
  • やると逆に痛みが強くなることがある
  • 効いている感じはしないけれど、やめるのが不安
  • 「この先生の方法だから」と、とりあえず続けている

YouTubeには、いろいろな「腰痛の原因」があります

YouTubeやインターネットで腰痛について調べると、

「原因は股関節です」
「原因はお腹です」
「原因は背中です」
「原因は骨盤です」
「原因は足です」

と、さまざまな説明が見つかります。

それぞれの先生が間違ったことを言っているとは限りません。

その方法で実際に腰痛が楽になる人もいるでしょう。

ただ、その情報すべてを自分に当てはめる必要はありません。

どの先生が正しいかを決めることよりも、今の自分の身体がどう反応しているかを見ること。

その方が大切なのではないでしょうか。

自分の腰や身体の感覚を確かめている場面

過去の正解より、今の身体を見る

以前あなたを助けてくれたYouTube動画や腰痛セルフケアは、そのときのあなたには必要だったのかもしれません。

だから、その方法を否定する必要はありません。

「あのとき、この方法で助かった」

それは、そのままでいいと思います。

ただ、

過去に正しかったことと、今も必要であることは別です。

身体はずっと同じではありません。

生活も変わります。
年齢も変わります。
疲れ方も変わります。
身体にかかる負担も変わります。

だからこそ、ときどき立ち止まって、

「このセルフケアは、今の自分にも合っているだろうか」

と身体を見直してみる。

それだけでも、腰痛との付き合い方は少し変わるかもしれません。

YouTubeの腰痛セルフケアをやめる必要はありません。

新しい方法を探すことが悪いわけでもありません。

ただ、痛みや不調が続いているときには、

過去に効いた方法を信じ続けるより、一度その方法から離れて、今の身体を見てみる。

そんな選択肢もあることを、覚えておいていただければと思います。