※この記事は2026年に内容を見直し、現在の福粋の考え方に合わせて更新しています。
産後の恥骨痛が気になる方へ|歩く・寝返りで痛む骨盤周辺について
出産してから、恥骨の辺りが痛む。
立ち上がる時や歩く時に、骨盤の前側へ痛みが走る。
寝返りを打つ、階段を上る、ズボンを履くといった動作もつらい。
赤ちゃんを抱き上げたいのに、身体へ力を入れることが怖い。
このような状態で、育児や家事を続けていませんか?
出産後は、赤ちゃんのお世話がすぐに始まります。
自分の身体が痛くても、授乳、おむつ替え、抱っこなどを休めないことがあります。
そのため、
「出産したのだから、このくらいは仕方がない」
「母親なのだから、動かなければならない」
と、痛みを我慢してしまう方もいます。
しかし、歩行や寝返りに影響するほどの恥骨痛を、我慢し続ける必要はありません。
産後の身体は、出産という大きな仕事を終え、回復している途中です。
強い痛みがある場合には、まず出産した産婦人科や整形外科などへ相談し、身体の状態を確認することが大切です。
産後の恥骨痛とは
恥骨は、骨盤の前側にある骨です。
左右の恥骨は、中央にある「恥骨結合」という部分でつながっています。

妊娠中から出産後にかけて、骨盤の前側にある恥骨結合や、骨盤の後ろ側にある仙腸関節、その周囲の筋肉などに痛みが現れることがあります。
このような骨盤周辺の痛みは、妊娠関連骨盤帯痛と呼ばれることがあります。
痛みは恥骨だけに限らず、次のような場所に現れる場合もあります。
-
- ● 骨盤の前側
- ● 鼠径部
- ● 腰や仙骨周辺
- ● 臀部
- ● 股関節や太もも
産後の恥骨痛があるからといって、必ず骨盤が大きくずれたり、壊れたりしているわけではありません。
ただし、まれに恥骨結合が大きく離れている場合や、ほかの病気やけがが関係している場合もあるため、強い痛みでは医療機関での確認が必要です。
このような動作で痛みませんか?

- ● 立ち上がる
- ● 歩く
- ● 階段を上り下りする
- ● 寝返りを打つ
- ● ベッドから起き上がる
- ● 車へ乗り降りする
- ● 片脚で立つ
- ● 靴下やズボンを履く
- ● 脚を大きく開く
- ● 赤ちゃんを抱き上げる
- ● 抱っこしたまま方向を変える
- ● 長い時間立っている
左右の脚を別々に動かす時や、片脚へ体重がかかる時に、痛みが強くなることがあります。
痛みのために歩幅が小さくなったり、身体を左右へ揺らすように歩いたりする方もいます。
出産後に恥骨周辺が痛む背景
産後の恥骨痛を、一つの原因だけで説明することはできません。
妊娠から出産、育児にかけて起こる、さまざまな変化が関係することがあります。
妊娠中から続く身体の変化
妊娠中は、お腹が大きくなるにつれて身体の重心や姿勢が変化します。
赤ちゃんの重さを支えるために、腰、骨盤、股関節、脚などの使い方も変わります。
妊娠中から骨盤周辺に痛みがあった方では、その痛みが出産後も残ることがあります。
出産時にかかる負担
出産時には、赤ちゃんが産道を通るため、母体の骨盤周辺にも大きな力がかかります。
分娩に時間がかかった場合や、脚を大きく開いた姿勢が続いた場合などに、恥骨周辺の痛みが強く現れることもあります。
ただし、出産方法や分娩時間だけで、痛みの原因を決めることはできません。
産後すぐに始まる育児
出産後は身体が回復している途中ですが、赤ちゃんのお世話は待ってくれません。
授乳、おむつ替え、抱っこ、入浴、寝かしつけなどによって、同じ姿勢を長く続けたり、何度も立ったり座ったりすることがあります。
赤ちゃんを片側だけで抱くことや、痛みを避けて一方の脚へ体重をかけることが続くと、身体全体の負担が偏る場合もあります。
睡眠不足と疲労
産後はまとまった睡眠を取りにくく、身体が回復する時間も不足しやすくなります。
痛みがあることでさらに眠りにくくなり、疲労によって身体へ力が入りやすくなることもあります。
身体の痛みと育児疲れが重なり、心身ともに余裕がなくなってしまう方もいます。
リラキシンだけが原因とは限りません
妊娠中には、出産に向けた身体の変化に関わるホルモンが分泌されます。
リラキシンも、その一つとして知られています。
以前は、リラキシンによって骨盤の靱帯が緩み、骨盤が不安定になることが痛みの主な原因だと説明されることがありました。
しかし、実際の痛みには、ホルモンだけでなく、妊娠中の姿勢や身体の使い方、出産時の負担、筋肉の働き、疲労、痛みに対する組織の敏感さなど、複数の要素が関係すると考えられています。
そのため、
「骨盤が開いたまま戻らない」
「骨盤が歪んで固定された」
と、自分の身体を壊れたもののように考えなくても大丈夫です。
痛みが強い時にも、身体が回復していく可能性はあります。
恥骨結合離開について
産後の恥骨痛の多くが、恥骨結合離開というわけではありません。
ただし、出産時に恥骨結合が通常よりも大きく離れ、強い痛みや歩行困難が起きることがあります。
これを「恥骨結合離開」と呼びます。
次のような状態がある場合には、自己判断で整体や運動を始める前に、医療機関へ相談してください。
- ● 出産直後から恥骨周辺に激痛がある
- ● 痛くて立てない、または歩けない
- ● 脚を持ち上げたり開いたりできない
- ● 寝返りや起き上がりがほとんどできない
- ● 骨盤が不安定に感じられる
必要に応じて診察や画像検査を行い、痛み止め、骨盤ベルト、歩行補助具、理学療法などによる治療が検討されます。
状態によって対応が異なるため、強い痛みを我慢せずに相談することが大切です。
特に早く医療機関へ相談してほしい状態
次のような状態がある場合には、産後の一般的な痛みだと決めつけず、出産した医療機関や産婦人科、整形外科などへご相談ください。
- ● 痛くて歩けない、または立てない
- ● 出産直後から突然強い痛みが現れた
- ● 痛みが日ごとに強くなっている
- ● 発熱や悪寒がある
- ● 強い下腹部痛がある
- ● 悪臭のある悪露が出ている
- ● 出血量が急に増えた
- ● めまい、動悸、息苦しさがある
- ● 片脚だけに腫れ、赤み、熱感、強い痛みがある
- ● 脚にしびれや力の入りにくさがある
- ● 尿や便を我慢できない、または出しにくい
- ● 数週間たっても痛みが軽くならない
多量の出血、息苦しさ、意識が遠のく感覚、片脚の急な腫れや強い痛みなどがある場合には、速やかに医療機関へ連絡してください。
何科へ相談すればよいのでしょうか
出産後から恥骨周辺に痛みが現れた場合には、まず出産した産婦人科へ相談できます。
産後健診や産後ケアを利用している場合には、助産師へ痛みを伝え、必要な診療先について相談する方法もあります。
骨や関節の状態を詳しく確認する必要がある場合には、整形外科を案内されることもあります。
また、産後の骨盤や骨盤底、動作の回復を扱う理学療法士へ相談できる医療機関もあります。
どこへ相談したらよいか分からない場合には、出産した医療機関へ痛みの状態を伝え、相談先を確認してみてください。
病院ではどのような確認や治療が行われるのでしょうか
医療機関では、痛みが始まった時期、出産の経過、痛む場所、歩行や寝返りなどの動作について確認します。
必要に応じて、次のような確認や治療が検討されます。
- ● 症状や出産経過についての問診
- ● 歩行や立ち上がりなどの動作確認
- ● 骨盤や股関節周辺の診察
- ● 必要に応じたレントゲンやMRIなどの画像検査
- ● 授乳の状態などを考慮した痛み止め
- ● 骨盤ベルトなどの補助具
- ● 杖や松葉杖などの歩行補助具
- ● 理学療法や動作指導
すべての方に同じ検査や治療を行うわけではありません。
痛みの強さや歩行状態、出産からの期間などに合わせて、必要な方法が選ばれます。
痛みを悪化させにくい動き方
痛みがある時には、無理に骨盤を動かしたり、恥骨周辺を強く押したりする必要はありません。
脚を大きく開くストレッチも、状態によっては痛みを強めることがあります。
日常生活では、次のような工夫が負担を減らす場合があります。
- ● 立ち上がる時は、両足を床につけてからゆっくり動く
- ● 寝返りでは、両膝をそろえたまま身体全体を動かす
- ● ベッドや車の乗り降りでは、脚を大きく開かない
- ● ズボンや靴下は、片脚で立たずに座って履く
- ● 階段では、痛みが少ない歩幅で一段ずつ動く
- ● 赤ちゃんを抱いたまま身体をひねらない
- ● 同じ側だけで抱っこを続けない
- ● 重い物を持つ回数を減らす
痛みを完全に無視して動き続けることも、怖さからまったく動かなくなることも、身体の状態に合わない場合があります。
医師や理学療法士などへ相談しながら、痛みを悪化させない範囲で、少しずつ活動量を戻していくことが大切です。
産後は、一人ですべてを背負わなくて大丈夫です
産後は、身体を休ませた方がよいと分かっていても、赤ちゃんのお世話や家事を止められないことがあります。
周囲から、
「出産したのだから、もう動けるでしょう」
「みんな同じように育児をしている」
と言われ、痛みを理解してもらえない方もいるかもしれません。
しかし、身体の回復の速さや痛みの程度は、一人ひとり異なります。
痛みを我慢して無理に元の生活へ戻ろうとする必要はありません。
可能であれば、家族や周囲の方に、
- ● 買い物や食事の準備
- ● 掃除や洗濯
- ● 赤ちゃんの抱き上げや移動
- ● 夜間のお世話の一部
- ● 上の子のお世話
などをお願いすることも考えてみてください。
助けを借りることは、母親として足りないということではありません。
母体が回復できる環境をつくることも、赤ちゃんとの生活を支えるために大切なことです。

身体全体に緊張が残っていませんか?
恥骨周辺が痛いと、痛みを避けるために身体全体へ力が入りやすくなります。
歩く時に一方の脚へ体重をかけたり、下腹部や腰を守るように身体を丸めたりすることもあります。
そのような状態が続くと、恥骨周辺だけでなく、腰、背中、股関節、臀部、内ももなどにも負担が広がる場合があります。
また、産後の方には、次のような状態が重なっていることもあります。
- ● 抱っこする側がいつも同じになっている
- ● 授乳中に身体を丸めている
- ● 呼吸が浅く、身体の力が抜けにくい
- ● 腰やお腹、内ももへ強く力が入っている
- ● 痛みが怖く、歩幅が極端に小さくなっている
- ● 睡眠不足と疲労が続いている
- ● 赤ちゃんを優先し、自分の身体を休ませられない
福粋では、痛む恥骨周辺だけを見るのではなく、呼吸、腰、背中、股関節、脚などを含めて、全身にどのような負担が重なっているのかを確認します。
恥骨周辺へ直接触れなくても身体は確認できます
恥骨や股周辺の痛みについて、男性の整体師には相談しづらいと感じる方もいらっしゃると思います。
福粋では、痛む場所を無理に詳しく見せていただく必要はありません。
服を脱いでいただく施術や、膣内など身体の内側へ直接触れる施術は行いません。
恥骨周辺を強く押したり、無理に骨盤を動かしたりすることもありません。
言葉にしづらい場合には、
「産後から骨盤の前側が痛む」
「歩く時や寝返りがつらい」
「脚を開く動作に不安がある」
という程度の伝え方でも構いません。
下腹部、股関節、内ももなどに触れる必要がある場合には、事前に施術内容を説明します。
了承をいただかずに触れることはありません。
触れてほしくない場所や、取りたくない姿勢がある場合には、遠慮なくお伝えください。
福粋の整体について
福粋は、恥骨結合離開、感染、骨折などを診断・治療する医療機関ではありません。
歩けないほどの激痛、発熱、強い出血、脚の腫れやしびれなどがある場合には、まず医療機関で必要な確認を受けてください。
また、医療機関で経過観察や治療を受けている場合には、自己判断で中断せず、医師の指示を大切にしてください。
そのうえで、痛みをかばうことで全身に残った緊張や、抱っこ、授乳、睡眠不足などによる疲労を減らし、動きやすい状態へ整えることは、福粋がお手伝いできる部分です。
福粋は、私が無理に治す整体ではありません。
身体に残っている緊張をほどき、血流や呼吸が戻り、ご自身の回復力が働きやすい状態へ一緒に整えていく整体です。
恥骨周辺へ直接強い刺激を加えるのではなく、身体の反応を確認しながら、頭、首、肩、背中、腰、股関節、脚などを静かな刺激で整えます。
出産後の身体を、急いで妊娠前の状態へ戻すことは目指しません。
今の身体が必要としている回復の時間を大切にしながら、少しずつ歩きやすく、動きやすい状態を目指します。
必要な医療を大切にしながら、産後の身体全体の負担も見直したい方は、ご自身が話せる範囲で福粋にご相談ください。
女性の身体に関する関連ページ
生理、妊活、産後、更年期など、女性の身体に起こる変化を状態別にまとめています。
くしゃみや運動時の尿漏れ、急な尿意が気になる方はこちらをご覧ください。
妊娠を望みながら、焦りや治療による疲労を感じている方はこちらをご覧ください。
更年期に入ってから、ほてり、発汗、眠りにくさ、疲れやすさなどを感じている方はこちらをご覧ください。
整体院福粋へのアクセス情報
| 住所 |
〒373-0852 |
| 予約 | 完全予約制とさせていただいております。 ※ご予約の変更は必ず前日までにご連絡ください。 |
| 電話 | 0276-60-5024 |
| 営業時間 | 10:00〜20:00 (最終受付は状況により変わります) |
| 定休日 | 不定休 |
| アクセス |
太田市役所より徒歩1分。 ※恐れ入りますが、 守屋建設さん・おおぎやラーメンさんの駐車場には 停めないようお願いいたします。 |

