怪我の直後
負傷
体を硬い物にぶつけたり転倒や事故などで体の一部が損傷することが怪我といいますが、怪我をした直後は強い痛みが出ているはずです。
怪我の直後の痛みは内出血や血が出たり骨が折れたり、筋肉や靭帯が傷ついたりすることで炎症が起こります。
修復システム
炎症が起こるのは体の修復システムが起動しているということです。
患部に炎症物質のプロスタグランジンや痛み物質のブラジキニンが発生しています。
皮膚が破れていれば、体外から細菌の進入に対応する為に白血球が集まっています。
そのような修復システムが働いているので、患部は腫れたり熱を持ったり激しい痛みが出ているのです。
怪我と痛み
痛いから悪くなっているのではなく、「痛みがある時に痛みの原因を修復している。」と捉えることができます。
反対に痛み自体を感じなくなってしまう難病があり、その病気に罹ってしまうと怪我をしても本人は痛みを感じることが出来ない為に、体が傷だらけになってしまったり、体が壊れているのに気付かないので命の危機にさらされてしまうかもしれないのです。
怪我が癒える
修復してくれる体の機能
炎症という修復システムが働いてくれることで、多少痛みを感じながら動いていても患部の損傷部分は修復されていきます。
最大限の修復を求めるには
怪我をした後によく言う「安静にする」は、修復システムが最大限に機能することを促す行為です。
怪我を癒やすのに、必要のないネガティブな考えをしていたり、大食いをしたり、睡眠時間を削ったりすることは修復を遅くさせてしまいます。
修復システムの原動力を血液の量が握っているとすれば、患部に一番血液が必要になります。
ネガティブな考えをしない
その他の事、頭であれこれ考えている最中は頭に血液が集まります。
ネガティブな考えをしてもある程度考えたら頭を切り替えることが必要です。
大食いをしない
大食いをすると消化吸収の器官(胃腸など)に血液を集めてしまいます。
緊急に食べ物を摂らなくても、体を健全に保つ為の栄養は、常に体の中にストックされています。
睡眠時間を多くとる
睡眠時間が少ないと睡眠中の体の全体的な疲労からの回復時間や修復時間を削ってしまうことになります。
回復力を高める為に睡眠時間を増やすことが勧められます。
上記を読んでいただければ、忙しい人でも怪我をした後は安静にすることが大事なことがわかると思います。
体のバランスが崩れてしまう
骨折は数週間から数か月で完治します。
(上の絵は、骨折が治癒されている様子を描いています。)
骨折の完治とは、折れた骨の部分がコラーゲンやカルシウムでつなぎ合わされて元通りになった状態です。
骨よりも治りが早い傾向にある筋肉や皮膚が損傷した場合は、損傷した部分の傷跡はあるかもしれませんが、タンパク質によって元通りに線維が繋がった状態になることが完治です。
完治すれば患部への負荷が掛かっても、再びの損傷はしづらいはずです。
筋肉が硬くなっている
ただ、完治したとしても体のバランスが崩れていることがあります。
(上の絵は肩を左右に大きく揺らして歩く場面を描いています。)
怪我の回復期間は長いですから、その間に体の使い方の癖が付いてしまったり、例えば片方の脚をかばうことで反対側の健常だった脚に負担を掛け続けて痛めてしまうことも考えられます。
また、どのような怪我でも筋肉が硬くなる可能性があり、一旦筋肉が硬くなってしまうと柔らかい状態になりづらくなってしまいます。
医学的に見て筋肉が怪我から完治して傷は無くなっていたとしても、「筋肉は硬いまま」という状況があり得ます。
硬くなった筋肉の中を血管が通っている場合、筋肉に血管が圧迫されて部分的に血行が悪くなる可能性があります。
筋膜が癒着している
怪我や手術をした場合など、筋肉や骨、内臓を包んでいる筋膜という膜状の線維が癒着することがあります。
癒着とは筋膜同士だったり、他の組織とくっついたままになってしまうことをいいます。
筋膜はヨレたままになっていたり、縮まっていたりすることなどもあります。
細い血管が通っている部位の筋膜が癒着やヨレたりすることで血管が圧迫されて血行が悪くなることもあります。
怪我によって筋肉が硬くなり、体の動きや姿勢に癖が付いて部分的に血行が悪くなったまま不調の原因が分からずに長年過ごしている人もいるのです。
古傷が時々痛む場合も上記のようなことが体の中で起こっているはずです。
患部は治っているのにバランスが崩れているなどです。
体のバランスは戻せる
硬い筋肉を柔らかくする
硬い筋肉が柔らかくなれば、体のバランスは改善します。
どんな人でも怪我をしたことのない人や体に負担を掛けないで生きて来た人はいないと思います。
なので、硬い筋肉が柔らかくなり筋膜も整うことで、怪我する以前より健全な体に戻ることも可能だと考えています。
硬い筋肉は筋細胞が縮まり続けているので、筋細胞が縮まらないようにケアすることが大事です。
ケアの方法
ケアの方法としては体に負荷を掛けずに関節を動かすようなラジオ体操やゆったりとストレッチすることがお勧めです。
無理せずゆっくりケアを続けることで縮まった筋肉が弛んでいくはずです。
参考ページ:硬い筋肉を柔らかくして体を整える
当院の整体がお役に立てます
「怪我は治ったけれど、古傷になっていたり調子が戻らない。」といった人は、筋肉が原因の場合は働けていない筋肉(硬い筋肉)と体のバランスを整体によって整えることで調子が戻ると考えています。
「一人では体を改善できるか不安」という人にも当院が整体とセルフケアのやり方を提供できると考えています。
怪我の早期回復をしたい場合でも、体のバランスを整えることで回復力が高まると考えられますので、整体やセルフケアをすることで怪我が早く治るのです。
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