様々な痛み方、痺れ方
坐骨神経痛の方にお伝えいたします。
「間違った方法を続けているのでは治療効果が出ない」
ということをあなたに知ってほしいのです。
「長年の坐骨神経痛で痺れがお尻と脚にあります」
「腰椎ヘルニアと診断されました」
「狭窄症と診断されました」
そして、
「私の症状はかなり重症です‥」
「まともに歩くこともできず、長距離の外出や旅行も諦めています」
「座る、立つ、寝る、全ての動作がつらいです」
「歳だから痺れと付き合っていくしかない‥」
と初回カウンセリング時に患者様が話されることもあります。
当院には坐骨神経痛だけではありませんが、不調に悩む方が多数来院されています。
そのような方の日常は相当辛いものでしょう。
しかも、痛みも痺れも、右だけ左だけ、お尻周辺、太もも裏やふくらはぎ、足、臀部、腰など部位も痛み方も様々です。
「痛み」という結果が出ている
痛みが強い時には、何かしらの治す行動を誰でもとるかもしれません。
ただ、「痛み」という結果をどうにか封じ込めようと、あれこれ方法を探している時は改善しません。
結果が出ているということは、原因も必ずあります。
原因を辿っていくことで、不調の元に辿り着くことができます。
根本を変化させることで、体が変わります。
根本改善という言葉が巷には溢れていますが、本当の根本が変われば回復力が高まって働き始め、体の悪い箇所が改善されて結果として痛みが無くなります。
痛みと痺れはなぜ起こる?
不調部の血液が滞ってしまい痛みが出ます。
血液が滞っている状態では、筋肉が硬くなって血管を押しつぶして血液の流れを止めています。
結果、ブラジキニンという痛み物質が留まることで痛みが出続けます。
痺れは、筋肉が硬くなってやはり血管を押しつぶしています。
炎症が起きている場合
筋肉の硬縮による局所的な血液不足や、アクシデントで部分的に痛めてしまったり、筋肉の硬縮による骨や軟骨の負担(損傷など)により、脳は不調部を正常に戻す為に血液を患部に集めるよう指令を出します。
炎症を起こしている時は痛みが増します。
炎症を避けるには、打撲などは避けられませんが、普段から筋肉を柔らかくして血液が循環しやすいようにしてあげればいいのです。
運動・体操・筋トレ・ストレッチは間違っていると効果がない
運動が体にいいというのは一般的に知れ渡っている健康の考えですね。
しかし、やり方が間違っていると効果がないどころか悪化することもあります。
当院に初めて来た方のカウンセリングで、間違った改善方法で悪化させているケースに出くわすことがあります。
初めて来院された患者様より、
「治療に通っているけど一向に治らない」
「ウォーキングがいいと言われて、痛いけどウォーキングしている。」
というお話を頂くこともあります。
「腰を支える筋肉が弱いです」
「スクワットをして鍛えましょう」
「運動してください」
と言われて、一生懸命腹筋や筋トレをしても、何ヶ月も全く効果が出ていない方もいるかもしれません。
スポーツは健康にいい?
スポーツ選手など日々スポーツをして鍛えている人にも腰の痛みや痺れている選手が多いことからも「スポーツがいい」とは言い切れないかもしれません。
スポーツ選手は試合結果をいいものにしようと体の声を無視している選手が多いと思いますので、不調を抱えることになります。
無理して行うセルフケアは意味が無い
体操やストレッチ、スポーツなど、適切な負荷量で行うことが健康に繋がります。
無理のない動きなら何でもいいと思います。
人が「治そう!」と思っている状態では力が入り、体の声が聞き取りづらくなるようです。
無理な運動を続けることで患部の負担が増えて更に症状は悪化します。
楽な気分のいい運動がお勧め
いかに楽に体を動かして、いかに楽に関節や筋肉も動かして、それを行っている時の気分も良くセルフケアを行うことで、血行が良くなります。
血行が良い状態が続くことで回復力が高まり働き始め、痛みを改善してくれます。
運動しなくても体には問題ない
70歳以上の方に「痛い時は運動しなくても大丈夫ですよ。」とお伝えすると、「筋力が無くなり、このまま歩けなくなるんじゃ‥。」と心配される方がいます。
「問題ないです。もし、寝たきりになってしまったら当院で筋力アップのツボがあるので数回通っていただければ歩けるようになります。」とお伝えしています。
考えの差による逆効果
人には固定概念というのがあり、私の考えている楽な運動と患者様の考えている楽な運動との間に大きな差があることがあります。
そのような時はやはり患者様は無理してしまうので悪化します。
なので、「当院に通っている間は何もしないでください。」とお伝えしたいくらいです。
注射・痛み止めを長期間使う
激痛に耐えられずにブロック注射や、痛み止めを長期間使うことについて解説します。
神経ブロックは、麻酔から生まれた治療法で、神経やその周辺に麻酔薬を注射し、脳に送られる痛みの信号を遮断する治療法です。
ブロック注射に限らず、飲み薬や塗り薬や貼り薬なども同じだと考えていただいていいと思います。
対症療法
医学の歴史的背景を見ていくとベースにある考えが『対症療法』だったようです。
「痛みを止める療法=今ある痛みを、薬の力で感じなくしている」のが注射・痛み止めのようです。
痛みが無い2つの状態
痛みが無い体の状態には、
・回復力が安定して働いている「治った」状態
・回復力が安定していない「治り切っていない」状態
の2パターンがあります。
ブロック注射・痛み止め・湿布は痛みを感じなくさせます。
ブロック注射を使用して、普段通りの動きで痛みを感じなくなったとします。
痛みが感じないので「治り切っていない」体の状態で負担の掛かることを繰り返し、腰は負担に耐えられずに悪くなっていきます。そして、また注射を打ちます。
本来、痛みを感じることで動きにストップを掛けることができましたが、痛みを感じなくなることでこれまで以上に体に負担を掛けられるようになってしまいます。
手術について
整形外科で「腰部脊柱管狭窄症」「腰椎椎間板ヘルニア」と診断され、医者に手術を勧められた人も痛みで困っている方の中には多いかと思います。
最近では手術を勧められなくなっている傾向があるようです。
なぜだかわかりますか?
変形している骨などの手術が成功しても痛みしびれが改善しないことが判明し始めているからです。
痛みが先、変形が後
筋肉が縮まって硬くなっている状態というのは関節に大きな負担が掛かります。
関節に大きな負担を掛けたり、負担を掛ける期間が長くなる
▼
痛み
負担が掛かってその結果、痛みが出ます。
この状況を回復力を重視せずに数か月~数年保ってしまうと‥
関節に大きな負担を掛けたり、負担を掛ける期間が長くなる
▼
痛み
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骨や軟骨が変形
関節に負担が増えて骨や軟骨の変形に進んで行ってしまいます。
なので、痛みが先に現れ、それを放置していると骨や軟骨が変形するのです。
痛みや痺れを我慢していると‥
負の連鎖を強化してしまう
例えば「痺れや痛みがあって当たり前」「今日は痛みが少ないから調子いい」という感覚では、健康基準がズレてしまっている非常に危ない状態です。
ずっと痛みを我慢してきて、その痛みに自分の感覚が麻痺して慣れてしまうと、今痛みがあるのか無いのか気付かなくなったり、体が異常なのかどうか判断つかなくなってしまいます。
車のブレーキを踏みながらアクセルも更に踏んでドライブしているようなものだからです。
不調を我慢していると、負の連鎖が強化されてしまい、本来の健康体から遠く離れていってしまいます。
負の連鎖を止めればいい
不調が当たり前で不調真っただ中の人は、快適な体の自分がどこにいるか分からなくなります。
ご自分で快適な体を目指すのが困難になってしまいます。
ですが、負担を消して回復力を高めて働くようにしてしまえば、筋肉が硬くなるのがストップし回復していきます。
どんな人の中にもある回復力の存在に気付くことが快適な人生を送ることに繋がります。
痛みは体からのメッセージという考え
「痛み」「痺れ」は、私たちが健康に生きていくうえで欠かせない、体が緊急用として発信するメッセージです。
体のどこかに異常があり、「このままではマズイですよ」と教えてくれているのです。
これ以上無理をしたら体が壊れていくことをタイムリーに伝えてくれるのが「痛み」です。
痛みを薬で消すという行為は、体からの重要なメッセージをかき消していることになりませんか?
痛みは、体からの「無理をしないで!」というサインなのです。
このメッセージを無視し続けてしまうと体の状況が治りづらい方向へ進んでしまうことになります。
まとめ
痛みや痺れを改善したいのであれば、間違ったことを続けないことが一番だと思います。
間違ったことを続けなければ体の負担が増えることはないからです。
原因は体の負担、結果は痛みです。
そして血行を良くして回復力が高まり働き始めることで痛みや痺れはなくなっていきます。
体の感覚に鋭い人ならば、今の自分の疲労がどのくらい溜まっているかがわかると思いますが、日常の他のことに意識を集中して生活している場合はどのような人も体の不調に気付きづらくなります。
ただ、不調に気付いた時点が一番早い対策のタイミングなので、きちんと対応すれば体は回復してくれるのです。
最後まで目を通していただきありがとうございます。
坐骨神経痛にお悩みでしたらこちら。
参考ページ:坐骨神経痛
当院に来られた方に行ってもらうストレッチはこちら。
参考動画:あんらくストレッチ
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