膝が痛くて散歩もしたくない

散歩中の膝の痛み

B子さんは「膝の痛みを和らげるためには、適度なウォーキングやストレッチなども有効」とテレビに出ている専門家の話を聞いて、膝の痛みを和らげるためにウォーキングを毎日のように行っていました。

 

ですが、ウォーキングをする度に膝の痛みが強くなっていくように感じていた矢先、道路のちょっとした段差でつまづいて転びはしなかったものの、そこから更に膝の痛みに悩むようになってしまいました。

 

そして、最寄りの病院に行ったのです。

膝痛の症状の特徴

平らなところを歩くと膝が痛くなる、階段の昇降のときに痛くなる、正座できない、しゃがめない、寝ているときに痛くなる…など、膝の痛み方も人それぞれ違います。

 

膝の内側が痛い、膝の外側が痛い、膝の裏側が痛い、膝の皿周辺が痛いなどがあります。

膝の痛みで病院に行くと‥

レントゲンを撮ったりMRIやCTなどで膝付近の骨の状態を画像検査します。

 

診断の結果、多いのは変形性膝関節症と言われることです。

次に半月板損傷や靭帯の損傷、少ないのが関節性リウマチです。

「関節のすき間が狭い」「異常が見られない」と言われることもあります。

 

診断されるとその症状に合った治療を受けることになります。

変形性膝関節症

病院が膝痛を検査すると多くの人は「変形性膝関節症」と言われます。

 

「軟骨がすり減っている」「関節のすき間が狭い」と言われた場合、変形性膝関節症になる前段階を示します。

病院での治療法

保存療法や痛み止め、ブロック注射、リハビリなどによって痛みの緩和を図ります。

 

上記の治療をしても改善が見られず、膝関節の変形が大きく生活を送ることが困難な場合は人工関節などの手術を勧められます。

変形性膝関節症でも膝が痛くない人がいる

「加齢が変形性膝関節症の原因」

「昔のケガによって膝の軟骨がすり減って、膝関節が変形している」

と言われて治療を行うことがあります。

 

「女性が高齢になるほど骨の密度が減りやすく変形性膝関節症の発症率が高まる」と言う専門家もいます。

 

 

・立ち上がるときや歩き始めたときなどに痛みを感じる。

・階段の昇降や正座が痛みで困難になる。

・膝を完全に伸ばしたり曲げることが痛くてできない。

 

上のような症状があり、病院で画像検査してもらうと、変形している部分を指して「変形している」「軟骨がすり減っている」と言われます。

なので「変形しているから膝が痛いのか」と思う人は多いのかもしれません。

 

しかし、膝の痛くない中年以降の人の膝を画像検査すると、膝関節の変形、膝関節の軟骨がすり減っていることが少なくないようです。

 

関節の変形と痛みはイコールではない、と言えます。

半月板損傷

半月板は膝関節の中でクッションの役割をして、じん帯や軟部組織、腱などと一緒に膝を安定させる役割を担っています。

 

半月板はスポーツなどで膝に大きな負荷がかかった時に損傷することがあり激痛を伴います。

 

加齢で摩耗し、擦り切れ、無くなっていくことも多くその場合は痛みを伴わないようです。

症状

半月板が傷ついたり、割れたり、ひびが入ったりして損傷すると炎症を起こします。

損傷からの炎症により膝の曲げ伸ばしで痛みが出たり、痛みで完全に伸ばしたり曲げることができなくなることがあります。

歩いている時に膝が引っかかって急に動かなくなることもあります。

病院での治療法

軽度の場合は、安静にして経過を観察することもあります。

 

重度の場合は手術が必要な場合もあります。

手術には、半月板を縫合する方法や、半月板の損傷した部分を摘出する方法などがあります。

リウマチ

関節が炎症を起こし、手足の関節が腫れたり変形する。

リウマチは、膝だけではなく、全身に症状が出る可能性のある自己免疫疾患の病気。

症状

発症した初期の段階では、熱っぽい、食欲がない、全身がだるい、朝起きると関節の周囲がこわばる…などの症状が見られます。

 

自己免疫が暴走することで骨や軟骨が破壊されて関節が動かせなくなり、日常生活に支障をきたすほどの重症になることもあります。

病院での治療法

薬物療法が行われます。

免疫抑制剤や生物学的製剤などの投与が必要になる場合もあります。

軟骨がすり減っていても痛みは出ない

当院に膝に痛みを抱えて来られる方の中で「膝の軟骨がすり減っているから痛みが出ているのではないか。」と心配される方も多いです。

 

B子さんも同じようなことを仰っていました。

整形でリハビリを受けてもなかなか痛みが治らず「膝軟骨の再生医療を受けてみませんか?」と言われて、その前にもっと自然に膝が良くなる方法はないか?と当院に来られました。

軟骨すり減りが痛みの原因ブーム

世の中の膝の治療や常識には大きな流れがあります。

病院・整形・テレビ・サプリ広告・治療院・ジムなど、ほぼどこでも「軟骨のすり減っているのが痛みの原因」という建前になっていると思います。

 

揶揄しているのでは全くありません。

世の中の流れを正確に何が起きているか見ると、医者も専門家も研究者も混ざって「軟骨すり減りが痛みの原因ブーム」が起きているとしか言いようがありません。

軟骨には痛みを感じる神経がない

「関節軟骨は再生しないなら、培養して軟骨を増やせばいい」という考えの治療をB子さんは勧められていました。

 

「医学的に関節の軟骨部には痛みを感じる神経が無いので、軟骨の他に痛みの原因があるはずです。」とB子さんにまずお伝えしました。

 

私は医学を否定したり、最先端の医学を良くないと言っているのではなくて、B子さんの膝が良くなるのに伝えるべきことをお伝えしたのです。

 

そして膝が悪くなるのには問題が必ずあるので、その辺りの話もB子さんにお伝えしたのです。

膝に問題があって良くならない

痛み止め・注射・薬で痛みを抑える

痛み始めや炎症が起こっている膝に対して、痛み止め・注射・薬でその場の痛みは良くなります。

実際、痛みが強い時に痛みを抑える事は必要だと思います。

つらい激痛が出ている時に一時的な処置として効果大なのです。

 

薬は患部で痛み物質や炎症物質の働きを抑制することに作用します。

なので薬によって膝が根本から良くなるわけではありません。

痛みを抑えている間に体に備わっている自然治癒力を使って回復させていくのです。

 

ですので「薬はサポート」という考えを持つことが大切です。

膝の上と下にある関節の働き

(上の左の絵はO脚、右はX脚を表しています。)

スポーツや外傷で膝の靭帯や半月板を損傷してしまう場合は「膝自体の問題」になります。

靭帯や半月板などを損傷した場合は手術の必要があるかもしれません。

 

ですが2か月以上痛む膝は、「靭帯・半月板以外に問題」がある事が多いのです。
過去にスポーツで膝を怪我した場合でも慢性化している痛みは靭帯や半月板の傷は回復しているはずなので他に問題があると考えられます。

 

他の問題として、太ももや腰の動きが悪かったり、足首の動きが悪かったり、膝以外の問題により膝痛が起きてきます。

 

特に骨盤、股関節、足首の関節の動きが重要です。

 

筋肉が硬くなることで股関節と足首の動きが制限されて、太ももとすねが逆方向に捻じれてしまうこともあります。

脚が捻じれた結果として、膝に負担が掛かるわけです。

 

膝ではなく股関節や足首の関節の動きがどうであるかも重要になってきます。

 

参考ページ:股関節が痛くて歩きづらい

参考ページ:外反母趾の対策と考え方

 

捻じれて膝軟骨がすり減る

膝軟骨のすり減り

(上の絵は左膝の関節を表しています。)

軟骨のすり減りがなぜ起こるかというと、“捻じれ”が要因です。

現状よりも軟骨をすり減らしたくない方は膝周辺の筋肉による捻じれに目を向けてみてください。

 

太ももとすねの捻じれの問題があると膝関節に捻じれの負担がかかり、膝関節の帳尻が合わない状態で歩くことで軟骨がすり減りやすくなります。

膝の捻じれがある状態では、関節の中にある半月板にも負担が掛かり続けます。

 

お歳を重ねた方でO脚やがに股になっている方は太ももが外巻きに捻じれ、すねは内巻きに捻じれています。

筋肉が硬くなっていくと勝手に癖がついてしまいます。

 

骨を動かしているのは筋肉です。

太ももの外側の筋肉がカチカチになっている人が多いのは、腰や脚のバランスが崩れているからです。

 

筋肉を軽視してしまうとつらい状況に陥ってしまうかもしれません。

軟骨のすり減りで炎症

「膝の軟骨がすり減っている」ことが膝の痛みに関係なかったとしても、「膝の軟骨がすり減る」ことは痛みに関係しています。

言葉遊びのようになってしまいますが、過去形か現在進行形かの違いです。

 

膝で何が起こっているのか説明します。

 

関節の軟骨には神経は無いです。

なのですり減っても痛みを感じないはずです。

 

ですが、軟骨が擦り減って細かな磨耗した粉が遊離して関節を包む袋で炎症を起こします。

炎症とは血液が1か所に集まっている状態です。

この時に痛みが激しくなります。

 

軟骨ではなく関節を包む袋には神経が伸びているので、そこで炎症物質と痛み物質が神経を刺激して痛みを激しく感じているのです。

 

上で説明した膝の炎症に似ているのが、腰が痛い人の腰椎ヘルニアの飛び出る時に似ています。

腰椎の髄核(軟骨)が飛び出て炎症によって激痛になりますが、一定期間で体内に取り込まれる状況と似ています。

 

膝軟骨の摩耗した粉も炎症を起こして体内に取り込まれているのです。

 

「変形性膝関節症」と言われた人は過去に膝がズキズキして痛みを出していた事があった人は多いかもしれません。

痛みの質が変化したことはありませんか?

 

その状況が軟骨のすり減りで炎症が起こって軟骨の粉が処理された可能性があるのです。

膝の水が溜まる

膝の水

膝の水(関節液)と血液の働きは似ています。

 

膝の水は炎症のもうひとつの働きとして説明できます。

膝の炎症は不要物質の排除という意味で上で説明しましたが、血液を身体の悪い部分に集めて治癒をするメインの目的があります。

 

血液は傷ついた組織の修復には欠かせないのです。
ですので足を怪我したらその部分が腫れるのは、そこに血液が集まって治癒しているのです。

 

膝関節内に血管や神経が無いのは、人間が動いた時に血管が切れたり痛みを感じてしまうのを避ける為だと推測できます。

ですが、関節内にも酸素や栄養など身体を健康に保つものが必要なはずです。

 

ということで、血液に似た成分の関節液を関節付近に溜めておくことで、血液の代役にしているのでしょう。

膝関節の関節液の近くまで血管が血液を運んで来たら、血液の中の必要な養分などを関節液にバトンタッチして関節に運ぶのです。

 

怪我をした時のように、膝関節にダメージを受けていれば、回復システムが働いて関節液を増やして回復をサポートする可能性があります。

 

膝関節にダメージを与え続けたら、関節液が増え続けることも考えられます。

 

膝の水で張ってつらい方は膝の水を抜くと楽になりますが、痛みの改善や膝の水を溜めないようにしたいのでしたら、膝関節の負担を減らすことがベストになります。

膝を使い過ぎている

膝を使い過ぎて、膝に回復の暇を与えていない場合は故障します。

 

特にスポーツしている方に多く、目標まで全力で進もうとするあまり、自分の体の得意不得意を無視して運動を続けていると負担が蓄積して不調になります。

 

参考ページ:小中学生で膝が痛いなら運動は休んでください

 

当院の整体がお役に立てます

B子さんには「膝が少し良くなってきたら散歩でもいいのでチャレンジするといいですよ。」とお伝えしましたが、「膝が痛くて散歩もしたくない。」とはじめのうちは仰っていました。

 

当院に10回も通わない間にゆっくりの散歩をしても大丈夫、ウォーキングをしても大丈夫となり、膝の痛みが無くなっていきました。

ウォーキング中の膝の不安も痛みが出ないことで次第になくなっているようでした。

 

B子さんのような治療に迷う人は世の中に沢山います。

 

そして、治療法の選択で人生が大きく変わってしまうこともあります。

 

常識をどう捉えるか?ということが健康な人生を送ることに重要に思えます。

 

当院では整体技術によって、関節が変形している方の膝の痛みを取るだけでなく、その方の望んでいることができるようにサポートもしております。

 

やりたいことがあったら諦めずに当院で叶えましょう!

 

膝痛にお悩みでしたらこちら。

参考ページ:膝の痛み

 

当院に整体に来られた方に行ってもらうエクササイズはこちら。

 

太田市の根本改善の整体
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