静けさを選ぶ朝
目を閉じると、音の中にも静けさがある。
誰かの強がりも、心の奥では「休みたい」という声なのかもしれない。
今日もまた、世界のどこかで静けさが息づいている。
朝、母がドアを強く閉める音を聞いたとき、
以前なら心が反応していたかもしれません。
でも今は、その音をきっかけに、
「静けさはいつもここにある」と思い出すことができました。
人は時に、「休みたい」と素直に言えません。
だから、体が代わりに教えてくれます。
緊張やこわばりは、心の奥の「もう少し休ませて」という小さな声。
整体院では、
「ゴルフで疲れたからほぐしてもらいたい」と言われる方もいます。
その言葉の奥にあるのは、
「誰かに見守られたい」「安心したい」という願いかもしれません。
そんな気づきをもらうたびに、
“緊張の中にある静けさ”の存在を感じます。
静けさは、探すものではなく、
思い出すものだったのです。
会話の途中でも、
相手の言葉の合間に、ふと呼吸を感じる。
そのわずかな時間に、静けさが同席してくれます。
心が穏やかでいられる朝ほど、
その日一日がゆったり流れていく気がします。
そして静けさを選ぶことは、
心と体が本来のリズムを取り戻すことなのかもしれません。
🪶あとがき
静けさは特別な場所にあるものではなく、
いつも、あなたの中にあります。
体の緊張や人間関係のざわめきも、
静けさを思い出すためのサインとして、
今日もやさしく響いているのかもしれません。