揺れの中にあった“優しさの源”

静けさシリーズ:「揺れの中にあった“優しさの源”」

午前11時。
YTさんから「追突してしまいました。また電話します。」という一文がLINEに届きました。

── 大丈夫かなぁ…。
胸のあたりにひっかかる感覚を抱えたまま、しばらく統合ワークはせずに「YTさん、大丈夫かな」と思いを巡らせていました。

ほどなくして、今度はYさんから電話がありました。
「母さんは大丈夫そうなので、遅れて行ってもいいですか?」
どうやら今日は、別々の車で福粋に向かっていたようでした。

電話を切ったあと、朝のワークで「今日はこのあとも揺れがあるかもしれませんね」というメッセージがあったことを思い出しながら、
「なるほど、こういう揺れ方か」と、心の中で静かにうなずいていました。


玄関の鉢植えと、最初の「揺れ」

Yさんが福粋の玄関に入ってきた瞬間、コートの端が鉢植えの枝に引っかかり、
バシャッと鉢が倒れて、床に土がバラまかれました。

「うわっ……」と一瞬思いましたが、Yさんはニコニコとこちらを見ていて、
どうやら倒れたことには気づいていない様子でした。

Yさんがトイレに行かれている間に、倒れた鉢だけを立て直し、床に散った土はそのままにしておきました。
この時点で、すでに「今日は揺れを通して何か見せてもらう日だな」と感じ始めていました。


Yさんの「守る」と、欠けていた第4チャクラ

今日のYさんは、最初から優しさがにじみ出ていました。
左肩の痛みや両手のしびれが出ていて、「無理をしないようにしたのかな」と感じながら施術を始めました。

前回までの施術で、
「Yさんは、本来の優しさを“守り的な意識”で隠しながら生きてきたような感じがある」
という印象を受けていたので、

「『守る』と聞いて、何か思い浮かぶものはありますか?」とお聞きすると、
Yさんは少し考えてから「息子かなぁ」と答えました。

息子さんは学校が好きで、ダンスも一生懸命やっているとのこと。
僕自身は保育園の頃から学校が苦手だったので、
「学校が好き」というだけで尊敬の気持ちが湧いてきます。

ふと、第4チャクラに意識を向けると、光が少し欠けているように感じました。
お父さんのDVの話もあったので、

「前にお話されていた、昔のお父さんからお母さんと弟さんを守る感じは、今はどうですか?」と聞くと、
「守るというより、逃避かなぁ」と返ってきました。

どこのチャクラに光を通すと良いだろう?と感じていると、
ふと第6チャクラ(眉間)が浮かびました。理由ははっきりとはわかりませんが、
「今までのものの見え方」をやさしく更新する必要があるような感覚でした。

第6チャクラに藍色の光を集め、そのあとで第4チャクラに光を集めてみると、
欠けていた光が満ちていくのを感じました。

そこでさらに、第1チャクラ(赤)、第2チャクラ(オレンジ)、第3チャクラ(黄色)、第4チャクラ(緑)へと、
順番に光を通していきました。

この時点でエネルギー的には施術が一度まとまった感覚がありましたが、
物理的なケアとして、左肩と右股関節に対して、活性化するような手技も行いました。


バッグを「カンッ」と置く音と、“硬さ”の気配

施術が終わり、Yさんが立ち上がると、
表情は必ずしも「優しい顔」というよりは、どこか硬さが残るように見えました。
左肩と腕には、まだ痛みが少し残っているようでした。

「今日もいい整体ができたと思います」とお伝えすると、
Yさんはニコリと笑いました。

そのあと、Yさんはバッグを持って受付台へ。
木のスツールの上にバッグを「カンッ!」と置いた瞬間、
僕の中にザワッとした反応が走りました。

「これは統合案件だな」と静かにチェックだけしておいて、
とりあえずその場では何も言わずに見守りました。

YさんがYTさんと事故の話をしている様子を見ていると、
YTさんはいつも通りの雰囲気でしたが、
Yさんからは「硬い長方形の鉄のブロック」のようなイメージが見えました。

それは、優しい人が長い年月をかけて身につけてきた「守りの鎧」のようでもあります。
お母さんの施術代も、いつもYさんがまとめて支払っています。
「嫌い」というより、「守りたい」「背負っている」という感覚も同時に感じられました。


YTさんの追突と、第3チャクラの「三日月」

Yさんの施術が終わる少し前に、YTさんが福粋に到着され、
待合ソファに座ってもらいました。

YTさんは、特に取り乱している様子はありませんでしたが、
まずは追突の状況からお話を伺いました。

YTさんも相手の方も怪我はなく、相手は同じくらいの年齢の男性。
悪い人ではないとのことでしたが、

「相手の車は高級外車だったんで……」
という言葉に、「高級外車かよ……」と心の中で軽くツッコミを入れつつ、

「悪い人ではなかったけれど、脅かされて、バンパー交換すると100万だよって言われたの。
でも保険で直すから、保険料が上がるんですよね。」

そう話す口調には、少し悔しさのようなものがにじんでいました。

追突した瞬間の気持ちを伺うと、
「前の前の車がコンビニに入るので減速して、私のブレーキが遅れたんです……。
あ……、やっちゃった……という気持ちでした。」と仰っていました。

「追突のときの感情は抑え込まずに、できるだけ早いうちに味わいきると、後に残りにくくなりますよ。」
そうお伝えすると、YTさんは真剣な表情で聞いてくれていました。

今日は左肩の痛みが強いとのことで、左肩をメインにしながら、
「左肩が楽になっているイメージ」で逆の姿をイメージしつつ触れていきました。

全体の雰囲気からは「失敗したような感じ」「自分を責めるような感覚」も感じられたので、
第3チャクラに意識を向けてみると、光が三日月のように欠けているイメージが浮かびました。

どこのチャクラが関係しているだろう、と手を当てていると、
YTさんが何度も咳をされました。
そこで第5チャクラ(喉・表現)に青色の光を集め、
さらに「第7チャクラも光を集めたほうが良さそうだな」と感じ、紫の光も加えました。

そのうえで、第1・第2・第3チャクラへと順番に光を通していくと、
三日月だった第3チャクラの光が、静かに満月へと戻っていくイメージが見えました。

エネルギーとしてはこの時点で一度まとまった感覚があったので、
仕上げとして右ふくらはぎを活性化するような手技を行いました。

施術後は、YTさんから少しだけ痛みのあるところを伝えられましたが、
全体としては良い雰囲気に整っていて、こちらの感覚も「いい感じ」でした。


土を掃除し、揺れを統合し、静けさに戻る

お二人が帰られたあと、玄関にこぼれていた土を掃除し、
Yさんのバッグの「カンッ」という音でザワッとした感覚も含めて、
手放しワークと再設定を行いました。

施術がすべて終わったあと、体には少し怠さのような感覚が残っていました。
今も、頭の中にふわっとした重さが残っているような感じがあります。

それは単なる疲労というよりも、
「人の優しさと傷つき、守りと愛」を、まるごと感じた一日の余韻
のようにも感じています。


今日のまとめ:揺れの中にあった“優しさの源”

  • YTさんの追突、Yさんの反応、玄関の鉢植えやバッグの音など、
    一見バラバラに見える出来事が、「揺れ」として一日に現れた。
  • その揺れを通して見えてきたのは、
    「優しさの裏側にある硬さ」や、「長年の守りのパターン」。
  • 第6チャクラ、第5チャクラ、第7チャクラといったエネルギーのポイントは、
    それぞれ「ものの見方の更新」「言えなかった思い」「どうにもならなさの浄化」に対応していた。
  • 怠さは「深く共鳴した証拠」であり、揺れが大きかったぶんだけ、
    静けさに戻る力もまた強くなっている。

揺れはあったけれど、今日の二施術はどちらも芯の部分がしっかり整っていました。
そして僕自身もまた、揺れの中から静けさへ戻るプロセスを、一段深いところで体験した一日でした。

 

Yさんの前回施術の様子:静けさ中心レッスン|時空を越えてつながった一日

YTさんの前回施術の様子:逆立つ心が、ひらく場所で

光を集めてチャクラの調整と施術