不調の種とは?体の不調が起こる流れと回復の考え方

腰痛・肩こり・股関節の痛み・膝の不調・自律神経の乱れなど、身体の不調はさまざまな形で現れます。

そのため、多くの方は「痛い場所そのものが原因なのでは」と感じます。

もちろん、痛みが出ている場所に負担が掛かっていることはあります。
ただ実際には、表面に出ている不調の奥で、もっと前から小さな負担の積み重ねが起きていることも少なくありません。

当院では、その不調につながる小さなきっかけ

「不調の種」

と呼んでいます。

不調の種は、最初から強い痛みとして現れるとは限りません。

・なんとなく重い
・疲れが抜けにくい
・朝からスッキリしない
・同じ場所が繰り返しつらくなる

こうした小さな違和感の段階で、すでに身体の中では回復しにくい流れが始まっていることがあります。

このページでは、当院が考える「不調の種」とは何か、そしてなぜ不調が長引いたり繰り返したりするのかを、できるだけ分かりやすく解説していきます。

不調の種とは?

当院では、不調の種を「不調を生みやすくする体や心の負のループ」と考えています。

たとえば身体では、筋肉の緊張、骨格のゆがみ、重心のズレなどが重なり、特定の場所に負担が掛かり続ける状態があります。

その状態が続くと、身体は回復しにくくなり、血流も滞りやすくなります。
その結果、痛みやしびれ、不快感、自律神経の乱れなど、さまざまな不調につながっていくことがあります。

つまり不調の種とは、不調そのものではなく、不調が起こりやすい状態のことです。

体に不調が出て悪化していく背景

まず、身体の不調がどのような流れで作られていくのかを見ていきます。

「不調の種(重心のズレ→筋肉が縮まって硬くなる→ゆがみが大きくなる)→結果(不調)」の流れを表した図

上の図の赤い矢印は、体の不調が作られていく流れを表しています。

1.筋肉が縮まり硬くなる

筋肉が縮まり硬くなる図

まず、不調に関係する筋肉が縮まり、硬くなっていきます。

筋肉が緊張したままになっていると、その部分は休みにくくなり、回復しづらい状態になります。

2.骨格がゆがむ

本来の骨の位置からズレて骨格のゆがみが現れた図

筋肉は骨と骨をつないで身体を支えています。

筋肉が縮まると骨の位置関係にも影響し、本来の位置から少しずつズレていくことがあります。
その結果、骨格のゆがみとして現れてきます。

3.重心がズレる

重心が偏り、片脚に負担が掛かっている足裏の図

骨格がゆがむと、身体の軸もズレやすくなります。
その結果、立つ・歩く・座るなど日常の動きの中で、片側や特定の部分に負担が偏っていきます。

上のイラストでは、重心が片側にズレ、片脚に負担が掛かっている状態を表しています。

4.重心のズレは自然には戻りにくいことがある

重心がズレると、動くたびに余分な負担が掛かりやすくなります。

しかもそのズレは、急に起きたものではなく、時間をかけて筋肉の緊張やゆがみが積み重なってできていることが多いです。

そのため、重心のズレは自然には戻りにくく、回復に時間がかかることがあります。

5.不調の種ができる

重心のズレがあると、特定の場所に負担が掛かり続けます。

その負担に耐えようとして筋肉はさらに硬くなり、ゆがみも大きくなりやすくなります。

重心のズレ → 筋肉が縮まって硬くなる → ゆがみが大きくなる

この流れが続くと、身体の中で悪循環が起こります。
当院では、このような状態をまとめて「不調の種」と呼んでいます。

見えにくいから気づきにくい

不調の種のイメージ図

この悪循環は、レントゲンのようにそのまま目で見えるものではありません。
そのため多くの方が、「なぜ良くならないのか分からないまま」不調を繰り返してしまいます。

だからこそ当院では、お客様が感覚的に捉えやすいように、この見えにくい負のループを『不調の種』と表現しています。

6.回復力がさらに下がる

不調の種がある身体は、負担が抜けにくく、回復力も落ちやすくなります。

するとまた筋肉が硬くなり、またゆがみやズレが大きくなり…という悪循環が続いていきます。
その結果、部分的または全体的に血流が悪くなり、不調が慢性化しやすくなります。

7.不調として表面に現れる

こうして血流の滞りや回復力の低下が進むと、身体は痛みやしびれ、重だるさ、不定愁訴など、さまざまな形でサインを出します。

これが、いわゆる「今出ている不調」です。

《不調の種の症状例》腰の痛みが悪化していく背景

腰の痛み悪化の背景イメージ図

ここでは、比較的イメージしやすい「腰の痛み」を例にして説明します。

 

慢性的な腰痛について、より詳しく知りたい方は、こちらのページもご覧ください。
参考ページ:腰痛について詳しく見る

腰痛が起こるとき

腰の周辺で血流が落ち、筋肉が硬くなってくると、腰は回復しにくい状態になります。

筋肉が縮まって硬くなる

ゆがみが出る

重心がズレていく

このような流れの中で、腰に不調の種が育っていきます。

つまり、腰痛が出た時点で、すでに腰の内部では「回復しにくい流れ」が始まっていることがあります。

腰痛をそのままにした場合

不調の種があるまま無理を続けると、腰の血行不良はさらに進み、筋肉はより硬くなっていきます。

その状態が長く続くと、骨や軟骨への負担も大きくなり、組織の弱りにつながることがあります。

骨や軟骨が破壊されていくと、坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・腰椎すべり症・腰椎分離症・腰椎圧迫骨折が起こるかもしれません。

こうした状態で病院に行くと、坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症などの症状名がつくこともあります。

もちろん症状名が悪いわけではありません。
ただ、症状名がついたあとも、その背景にある不調の種が残っていれば、回復が思うように進まないことがあります。

小まとめ:不調の種が大きくなるほど、不調も大きくなりやすい

不調の種があるということは、身体の中で負のループが起きているということです。

そのままにしていると、結果として不調が出やすくなり、また回復しにくくもなります。

今つらい場所だけを何とかしようとしても、その奥にある不調の種が残っていれば、繰り返しやすくなる。
ここまででお伝えしたかったのは、その点です。

身体の不調を回復させていくには?

不調の種を小さくしていく

不調の種を小さくしていくことが大切です

体の不調を回復させていくために、当院では「不調の種を小さくしていきましょう」とお伝えしています。

不調の種とは、不調を生みやすくする負のループです。
逆に言えば、そのループが弱まれば、身体は回復しやすい状態に戻っていきます。

筋肉が縮まり硬くなる → 骨格がゆがむ → 重心がズレる → 不調の種が大きくなる → 不調が出る

この流れをどこかで止めることが、回復への第一歩です。

具体的にやること

不調の種は、整体で整えるだけでなく、ご本人が日常の中で気づき、ケアしていくことでも小さくしていけると考えています。

もう一度、全体の流れを見てみます。

「不調の種(重心のズレ→筋肉が縮まって硬くなる→ゆがみが大きくなる)→結果(不調)」の流れを表した図

この中で特に大切なのが、「筋肉」「ゆがみ」「重心」の3つです。

筋肉を柔らかく、ゆがみの少ない体を維持していると、重心のズレに変化が起こります。

・縮まり硬くなっている筋肉をやわらげる

・ゆがんでいる骨格を整え、偏った負担を減らす

・その結果、重心のズレにも変化が起こる

こうした積み重ねによって、不調の種は少しずつ小さくなっていきます。

上記の「筋肉」と「ゆがみ」に対応しているセルフケアの参考動画はこちらです。
気になったストレッチを1つ選んで、無理のない範囲で行ってみてください。

参考動画:あんらくストレッチ

不調の種は、体だけとは限りません

体の不調の種を整えていくことで、体由来の不調は回復しやすくなります。

ただ実際には、体をケアしていても不調が続く方がいます。

その場合、体だけでなく、心や自律神経の負担も関係していることがあります。

心から不調につながる背景

人が不調を抱えているとき、体だけでなく心のバランスも崩れていることがあります。

心の状態は神経の働きともつながっています。
そのため、心の負担が続くことで自律神経に負荷が掛かり、体の回復力まで落ちてしまうことがあります。

心のバランスを崩す

神経(自律神経)に負担が掛かる

自律神経が乱れやすくなる

体の回復力が下がる

身体の不調につながる

このように、心と体は別々ではなく、つながっています。

心の負担が長く続くと、本来なら防げたはずの不調の種まで育ちやすくなることがあります。

心にも不調の種がある

心の不調の種

たとえば、同じネガティブな思考や感情が何度も繰り返される状態。
このような状態も、心の中の負のループといえます。

それが長く続くほど、心のバランスは崩れやすくなり、体にも影響が出やすくなります。

当院では、このような見えにくい心の負のループも『不調の種』と考えています。

自律神経の乱れが不調につながることもある

自律神経系の図

自律神経は、呼吸・血流・内臓の働き・睡眠など、体のさまざまな機能を調整しています。

そのため、自律神経が乱れると、肩こりや頭痛、だるさ、眠りの浅さ、胃腸の不調など、幅広い不調につながることがあります。

 

自律神経の乱れについて詳しく知りたい方は、こちらのページもご覧ください。

参考ページ:自律神経の不調について詳しく見る

首・肩・背中の負担とも関係する

自律神経は背骨の近くを通っているため、首・肩・背中の緊張が強いと、その働きにも影響が出やすくなります。

つまり、体の負担と心の負担は別々ではなく、互いに影響し合いながら不調の種を大きくしてしまうことがあるのです。

精神的な不調を回復させていくには?

心と体はつながっているため、ネガティブな感情を抱え続けていると、心の不調の種が大きくなり、やがて体にも影響が出ることがあります。

体をケアしているのに回復しにくい方は、心の状態にも目を向けてみることが大切です。

ネガティブな感情には、抱いた瞬間に感じる独特の嫌な感覚があります。
その感覚に気づけると、無意識に負のループを回し続けることを少しずつ減らしていけます。

回復方法の一つとして、〝気分が良くくつろげる〟状態を体感する時間を増やすことは、心の不調の種を小さくしていく助けになります。

「気分良く」と言われてもピンと来ない方は、まずは〝安心〟や〝ほっこり〟を感じる時間を少しずつ増やしてみてください。

たとえば、好きな飲み物を飲むこと、近所を散歩すること、本を読むこと、音楽を聴くこと。
そうした小さな時間も、心の回復力を取り戻すきっかけになります。

最後に

不調は、ある日突然はじまるように見えて、実はその前から小さな種が育っていることがあります。

今ある不調だけを見るのではなく、その奥にある「不調の種」にも目を向けていくことで、身体は少しずつ回復しやすい状態に戻っていきます。

「なかなか良くならない」
「いつも同じところがつらくなる」
「自律神経の不調も関係していそう」

そのような方は、今あるつらさだけでなく、その奥にある不調の種にも目を向けてみてください。

症状別に詳しく見たい方へ

「不調の種」の考え方を読んで、
ご自分の症状ではどう考えればいいのかを詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。

回復の力

硬い筋肉を柔らかく

 

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