原因を探す
体に痛みを覚えた場合、原因を探す人は多いと思います。
今回の記事は原因について書いていきます。
原因は1つだけなはずですが、私は「原因は多岐にわたる」と思っています。
なぜそのようなことを私は書くのでしょうか?
例えば、子供が勉強をしなかったとします。
そこで、「なぜ、子供は勉強しないのか?」と原因を探す親は多いと思います。
私の親はそう思っていたのかどうかわかりませんが、「勉強しなさい!」と何万回言われたかわかりません。
子供が勉強するかしないか、は子供の自由なはずです。
「なぜ、勉強しないのか?」と探っているのは親であって、「勉強してほしい」のは親です。
そして、勉強したくないのは子供です。
単純に勉強させたい人と勉強したくない人が反対方向を向いているので、『勉強をする立場の人がどういう気持ちなのか?』というのが無視されて、親子というパワーバランスの関係で気付き難くなってしまっています。
この状態で「勉強させるには」と原因を探しても、当の本人は勉強したくないので現状はこじれていくはずです。
原因を突き止める
こじれた親子関係の状態で強制的に子供に勉強をさせたい場合、塾に行かせたり、家庭教師を雇ったり、勉強ができなかった場合の罰則をかしたり、「いかに勉強をやさせるか?」に親は集中していきます。
この時点で「子供の気持ち」は親の頭の中からすっ飛んでいます。
「どうやったら?」「効率がいいのは?」「どんな勉強方法がいい?」「友達の子供は言わなくても勉強するのに‥」と親の頭の中は自分のこととして自分だけの気持ちで進んで行きます。
ここで最高の勉強方法が見つかったとしても、子供は勉強したくない気持ちでいるので子供の中では不調和が大きくなっていきます。
子供側から勉強について原因を考えると「勉強したくないので勉強はしない」が解決方法になります。
原因が分からなくても大丈夫
そんなすったもんだが学生時代ずっと続き、子供が社会人になると勉強の問題は解決します。
学生ではなくなるからです。
子供としても親の気持ちは分からないでもないですが、そもそも勉強に対して意欲がわかないので、「周りがやっているから」という理由や「将来の為」というもっともらしい理由だけでは、最もやりたくない勉強を何年もやり続けることはできないのです。
このような親子の“勉強やらせたい・やりたくない問題”で親が勝って子供に勉強を強制し続けた場合、パワーバランスが変わった将来に親が子供に仕返しされるかもしれません。
「なぜ、勉強しないのか?」で始まった原因探しですが、子供は勉強してもしなくても将来的に問題ないことが多くの家庭を見ればわかると思います。
あなたに当てはめると
なぜ、私が痛みに関係なさそうなことについて記事の大半を使って説明したのかわかりますか?
それは、上で説明した問題はあなたとあなたに当てはめることができるからです。
「あなた」と「潜在的なあなた」のことです。
この記事を直接読んでいるあなたともうひとり眠っているあなたがいるのです。
顕在意識と潜在意識をご存知でしょうか?
海の中の氷山に例えられることが多いです。
今意識できている顕在意識が3%あり、意識しようとしても意識できない無意識な部分が97%ある、と言われています(意識の割合は様々あります)。
あなたが仕事をしている場合、「あなた」を「親」に例えると、仕事で無理したくないと感じている(実際には感じられていない自分)潜在的なあなたが「子供」となります。
「無理してでも仕事を進めよう」と意気込んでいる「親」のあなたが、潜在的なあなたの感情を無視して突っ走った、その結果、「子供」の潜在意識的なあなたから腰痛(不調)という形で仕返しを受けると捉えられるのです。
ご自分に対して心当たりはありませんか?
痛みの原因
様々な立場から原因を突き止めようとする行為は素晴らしいと思いますが、立場が違うとそれぞれ原因が変わってしまいます。
整体師として患者様の痛みを解決した場合でも患者様の表情は釈然としないこともあるので、私が「痛みを無くす」ことだけに執着してしまい何かを見過ごしていると、患者様の痛みが良くなっても喜んでいただけないこともあるのです。
様々な原因はありますが、整体師として痛みの原因は突き止めています。
ここからは痛みの原因について解説します。
痛み物質がある
痛みを感じる患部で痛み物質が発生し、神経に作用するので脳で痛みを感じます。
患部で発生する痛み物質はブラジキニンです。
ブラジキニンが発生
ブラジキニンとは、体の組織が損傷すると発生する物質であり痛みを誘発する発痛物質の一つです。
痛みに最も関連する物質がブラジキニンであると考えられています。
プロスタグランジンが発生
プロスタグランジンとはブラジキニン同様組織に損傷が生じた際に発生する物質です。
主に「腫脹」や「発熱」という炎症症状を引き起こします。
このプロスタグランジン自体は痛みを引き起こすわけではなく痛みを引き起こす主な物質はブラジキニンです。
炎症時には痛み物質の作用で血管拡張が起き、血液やリンパ液などが患部に集まり、免疫物質も集まってきます。
相乗効果による炎症の増強
組織が損傷した際に発生するブラジキニンとプロスタグランジンですが、この両者は相互の力を増強し合う関係性にあります。
炎症物質のプロスタグランジンは痛みを引き起こすわけではないのですが他の作用があり、「ブラジキニンの作用を増強させる」というものです。
ブラジキニンの痛みを生み出す作用が増強されると痛みは強くなります。
ブラジキニンにも他に作用があり、「プロスタグランジンの発生を促進する」というものです。
つまり、炎症というのはブラジキニンとプロスタグランジンの2つの物質が相互に作用し合うことで炎が燃え上がるように炎症が激化することがあります。
刺激を受けて脳に伝わる
痛み物質から神経が刺激を受けて微弱な電気信号で脳に伝えています。
脳に伝わるから痛みを感じます。
その刺激を受けている神経と信号を受信している脳を取り去ってしまえば痛みは感じることはできません。
ただ、そんなことはできないので医療では痛み物質を抑制する薬を使うのが一般的です。
筋肉が硬い
このように単純明快に考えていきます。
そして、「なぜ、痛み物質が患部に発生するのか?」と原因を探せばいいわけです。
痛み物質は筋肉が縮まって硬くなることによって発生しますので、筋肉を弛めていくことで痛みに関する悩みは解決するはずなのです。
当院の整体でぜひ問題解決してほしいと思っています。
関連ページ:硬い筋肉を柔らかくして体を整える
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