水曜2時の男 ― 静かな安心のリズム
― 院長メッセージ・静けさシリーズ ―

「今日は特に痛みはないです」――そんな日の整体は、体より先に“場”を整えます。呼吸の小刻みさが見える時は、縮んでいた意識をそっと広げ、信頼のほうへと向きを変える時間です。
水曜、二時。
扉の鈴より先に、
あなたの呼吸が部屋に入ってくる。小さく刻む胸の鼓動は、
値札と季節のはざまで縮んでいた。私はただ、背中の地図をなでて
「吐く」ほうへ道をひらく。広がりは、音を立てない。
信頼もまた、音を立てない。
だから今日は、静かに整える。
今日の施術メモ
- 横隔膜・肋骨の“ひらき”を誘うタッチ(強く押さず、広がりの方向へ)
- 肩甲骨は内へ寄せず、外へ“逃がす”感覚で余白づくり
- 頸部は「首を治す」より「呼吸を通す」優先
ご自宅でできる静かなセルフワーク(1分)
- 鼻から3秒吸い、口すぼめで6秒吐く(音が出ないくらい静かに)。
- 吐くとき、肩と背中が“横にひろがる”イメージをそっと添える。
※「力を入れる」ではなく「力が抜ける向き」を手伝うと、呼吸は自然に深まります。
