※この記事は2026年に内容を見直し、現在の福粋の考え方に合わせて更新しています。
立っていると腰が痛くなる方へ|姿勢だけで決めず、身体全体の支えを見る
立っていると、だんだん腰が痛くなる。
台所に立っている時、仕事で立ちっぱなしの時、買い物や散歩をしている時に、腰が重くなったり痛くなったりする。
仰向けで脚を伸ばして寝ていると、腰がつらくなる。
腰を反らすと痛い。
このような状態で悩んでいる方がいます。

こうした腰痛では、腰の後ろ側に強い緊張が見られることもあります。
ただし、
「反り腰だから痛い」
「腸腰筋が弱いから痛い」
「腰の筋肉が頑張りすぎているから痛い」
と、見た目や一つの筋肉だけで原因を決めることはできません。
福粋では、
どの姿勢で痛むのか。
どのくらい立っていると痛くなるのか。
身体のどこに力が入りやすいのか。
という実際の身体の反応を見ながら考えていきます。
「立っていると痛い」ということ自体が大切な情報です
腰痛というと、「腰のどこが悪いのか」を探したくなります。
けれど、同じ腰痛でも痛みの出方は人によって違います。
たとえば、
- ● 立った直後から痛い
- ● 20~30分立っていると痛くなる
- ● じっと立っている時だけつらい
- ● 歩いている方が楽
- ● 腰を反らした時につらい
- ● 仰向けで脚を伸ばすとつらい
- ● 膝を立てると少し楽になる
といった違いがあります。
福粋では、この違いを大切にしています。
「腰痛」という名前だけではなく、いつ・どんな姿勢で・どのように痛むのかを見ることで、その方の身体を理解する手がかりが増えていきます。
立っている姿勢では、身体のいろいろな場所が働いています
立っている姿勢は、見た目には動いていないように見えます。
けれど実際には、腰、骨盤、股関節、脚、腹部など、いろいろな場所が少しずつ働きながら身体を支えています。
腰の後ろ側には、脊柱起立筋、多裂筋、腰方形筋などがあります。

これらは立つ姿勢を支えるうえで大切な筋肉です。
ただ、腰が痛い方を見た時に、
「この筋肉が弱い」
「この筋肉が硬い」
と最初から決めることはしません。
実際に立ってもらい、身体を動かしてもらいながら、どこに力が集まっているように見えるのかを確認していきます。
腰の前側も身体を支える一部です
腰や骨盤の周囲には、後ろ側だけでなく前側にも筋肉があります。
その一つが腸腰筋です。
腸腰筋は、大腰筋と腸骨筋を合わせた呼び方で、腰の骨や骨盤と脚をつないでいます。

以前の私は、立っている時の腰痛について、
「前側の支えが働きにくくなると、後ろ側が頑張りすぎる」
という見方を強くしていました。
現在は、それをすべての方に当てはまる原因とは考えていません。
ただ、実際に身体を見た時に、
- ● 股関節の前側が動きにくい
- ● 腰の後ろ側に強く力が入っている
- ● 立った時に身体の前後で力の使い方に偏りが見える
といったことがある方もいます。
そのため、腸腰筋も含め、腰の前側と後ろ側を一緒に見ることがあります。
反り腰に見えても、それだけでは分かりません
立っていると腰が痛くなる方の中には、腰の反りが強く見える方もいます。

一般的には、骨盤が前に傾き、腰の反りが強く見える姿勢を「反り腰」と呼ぶことがあります。
ただし、反り腰に見えるからといって、必ず腰痛の原因がそこにあるとは限りません。
同じように腰が反って見える方でも、
立ち方。
股関節の動き。
腰まわりの緊張。
脚の使い方。
痛みが出るタイミング。
などは違います。
また、骨盤は前傾・後傾のどちらも身体に必要な動きであり、見た目だけで「良い姿勢」「悪い姿勢」と決めるものでもありません。
反り腰だから痛い、と決めるのではなく、
実際に立った時の身体がどうなっているのかを見る。
福粋では、そのように考えています。
仰向けで脚を伸ばすと腰が痛い場合
立っていると腰が痛くなる方の中には、仰向けで脚を伸ばした時にも腰がつらくなる方がいます。
また、膝を立てると少し楽になる方もいます。
これは身体を見るうえで大切な情報です。
ただし、
「脚を伸ばすと痛いから腸腰筋が原因」
と決めることはしません。
股関節が伸びた時に、
腰がどのように変化するのか。
骨盤がどう動くのか。
腰の前側や後ろ側にどのような緊張が出るのか。
膝を立てると何が変わるのか。
そうした反応を確認していきます。
「腰の筋肉が弱いから鍛える」とは限りません
腰が痛いと、
「筋力が足りないのではないか」
と考えることがあります。
もちろん、身体を支える筋肉の働きは大切です。
ただし、痛みがある時に、その場所をさらに強く鍛えれば良いとは限りません。
実際に身体を見てみると、腰の後ろ側にすでに強く力が入っているように見える方もいます。
その状態で腰を大きく反らす運動などをすると、つらさが増える場合もあります。
反対に、運動が合う方もいます。
大切なのは、
「腰痛だからこの運動」ではなく、その人の身体がその運動にどう反応するかを見ること
だと考えています。
腸腰筋を鍛えれば良い、とも限りません
腸腰筋は、股関節や腰まわりの動きに関わる大切な筋肉です。
しかし、
「立っていると腰が痛い=腸腰筋が弱い」
と決めることはできません。
腸腰筋を強く使う運動が合う方もいれば、すでにその周辺に力が入りすぎていて、まず緊張を減らした方が動きやすい方もいます。
だから福粋では、最初から鍛える筋肉を決めるのではなく、身体を動かした時の反応を見ていきます。
「立ち上がる時に痛くて伸びない腰」とも少し違います
腰痛は、痛みの出るタイミングによって身体の見方が変わります。
長く座ったあと、立ち上がった瞬間に腰が痛くて伸びにくい方もいます。
一方で、今回のように、立ち始めは平気でも時間が経つと痛くなる方もいます。
似た腰痛でも、同じものとして扱う必要はありません。
福粋では、
「腰が痛い」
という情報だけではなく、
どんな時に、どの順番で痛みが出るのか
を見ることを大切にしています。
関連ページ:立ち上がる時に腰が痛くて伸びない方へ
病院で確認することも大切です
立っていると腰が痛くなる場合でも、原因によっては医療機関での確認が必要です。
整形外科では、必要に応じてレントゲンやMRIなどを使い、骨や椎間板、神経などの状態を確認できます。

整体院では画像検査はできません。
特に、次のような場合は医療機関での確認をおすすめします。
・転倒や事故のあとから強い腰痛が出ている
・安静にしていても強い痛みが続く
・脚に力が入りにくい
・脚の感覚が鈍くなっている
・排尿や排便に異常を感じる
・発熱や強い体調不良を伴う
病院での検査や治療と、整体で身体の動きや緊張を見ることは、どちらか一方を選ぶものではありません。
必要な医療情報も大切にしながら身体を見ていきます。
福粋では、腰だけでなく身体全体を確認します
整体院 福粋では、立っていると腰が痛くなる方に対して、最初から原因を決めません。
姿勢を見る。
立ってもらう。
身体を動かしてもらう。
股関節や骨盤の動きを見る。
腰の前側・後ろ側にどのような緊張があるかを見る。
呼吸や脚の使い方も確認する。
そして、身体に触れたり少し動いてもらったりした後に、最初と比べてどう変わったかを確認します。

変化があれば、それも情報です。
変わらなければ、それも情報です。
「反り腰だから」「腸腰筋だから」と先に答えを決めるのではなく、
今、その人の身体で何が起きているのかを見る。
福粋では、そこから施術を考えていきます。
ご自身でも確認できることがあります
立っている時の腰痛について、ご自身でも少し観察してみると身体の特徴が分かることがあります。
たとえば、次のようなことです。
- ● 立って何分くらいすると痛くなるか
- ● じっと立っている時と歩いている時では違うか
- ● 朝と夕方では違うか
- ● 腰を反らす、丸める、横へ倒す動きで違いがあるか
- ● 仰向けで脚を伸ばす場合と膝を立てる場合で違うか
- ● 仕事の日と休みの日で違うか
原因を自分で決めるためではありません。
身体がどんな時にどう反応しているのかを知るための観察です。
この情報は、整体で身体を見る時にも役立ちます。
立っていると腰が痛くなる方へ
立っていると腰が痛くなると、腰そのものに問題があるように感じるかもしれません。
けれど実際には、同じような痛みでも身体の状態は一人ひとり違います。
反り腰に見える。
腰の後ろ側が硬い。
腸腰筋が気になる。
そうしたものは身体を見るための情報にはなりますが、それだけで原因を決めることはできません。
まず、今の身体をそのまま見る。
どの姿勢で痛みが出るのか。
どの動きなら楽なのか。
どこに力が入りやすいのか。
そこから一つずつ確認していきます。
立っている時の腰痛が続いている方は、腰だけではなく、身体全体の状態を一度見直してみてください。
関連ページ
立ち上がった後に腰が痛くて伸びない方は、こちらのページも参考にしてください。
関連ページ:立ち上がる時に腰が痛くて伸びない方へ
腰痛全体について知りたい方は、こちらもご覧ください。
関連ページ:腰痛・坐骨神経痛のページ


