声と存在のバランス ― 実践ノート風ワーク
― 院長メッセージ・静けさシリーズ ―

「体は大きいのに声が小さい」と言われてイラっとする時、僕らの内側では、“静けさを守る自分”と“表現したい自分”が小さく擦れ合っています。声は単なる音量ではなく、存在の延長。今日は、そのバランスをやさしく整えるワークです。
1.今の感覚をみつめる
胸と喉にそっと意識を向け、問いかけます。
僕は、声を出すときにどんな「気配」をまとっているだろう?
安心/緊張/配慮/自然さ… 浮かんだ言葉を短くメモ。
2.イラっとの正体をほどく
母の言葉を思い出し、自分に語りかけます。
- 「僕は“静けさ”を守ろうとしていたんだね」
- 「だから『もっと出して』と言われると揺れるんだね」
声に出してOK。言葉にすると反応がゆるみます。
3.声と存在を一つにする呼吸(3呼吸)
- 吸う:胸の奥に光を集める
- 吐く:その光を喉から空間へやさしく放つ
- 心の言葉:「僕は静けさのままに存在している」
声は出しても出さなくてもOK。呼吸だけでもエネルギーは動きます。
4.メッセージを受け取る
僕が「声」を通して世界に伝えたいものは何だろう?
最初に浮かんだ言葉(例:安心/真実/やわらかさ)をそのままメモ。
5.日常への統合(今日ひとつだけ)
- 小さい声でも「心地よい響き」を意識して話す
- 一人の時間に、喉をやさしく撫でて深呼吸
- 「声=自分を尊ぶ儀式」として好きな一言を唱える(例:「ありがとう」「ただいま」)
締めの一文(内なる合図)
僕の声は、僕の存在の延長。静けさの中でも、世界は僕を聴いている。
