腰や脚に痛みや痺れを感じて「もし、椎間板ヘルニアだったらどうしよう‥。」と心配する方もいると思います。
本記事では椎間板ヘルニアについて解説して、解決方法も書いていきます。
□目次
1.椎間板ヘルニアの症状とはどのようなものか?
1-1.症状の出る場所、痛みやシビレ方
1-2.症状には急性と慢性がある
2.現代医療で椎間板ヘルニアを診ると‥
2-1.証拠の医療
2-2.医療のアプローチ
3.椎間板ヘルニアを解決
3-1.痛みシビレが解決しない場合
3-2.根本から痛みシビレを解決
1.椎間板ヘルニアの症状とはどのようなものか?
1-1.症状の出る場所、痛みやシビレ方
腰で症状が出れば腰椎椎間板ヘルニアと呼ばれます。
首で症状が出れば頸椎椎間板ヘルニアと呼ばれます。
呼ばれ方は発生場所で少し変わりますが、どちらも背骨で起こる疾患なので「椎間板ヘルニア」と名前につきます。
椎間板ヘルニアは痛みと痺れの症状が出ます。
腰椎椎間板ヘルニア
腰で起こる椎間板ヘルニアです。
主な症状
・痛みやしびれが脚にある
・痛みやしびれが腰にある
・足の裏にしびれがある
・お尻の周りが痛い
・足に力が入りにくい
・腰や脚に麻痺があって触った感覚が薄い
とらえどころのない痛みを感じることが多く、チクチクと針に刺されるような痛みが続いたり、痺れるように痛むことがあります。
「ビリビリ」「ジンジン」などとも言い表されます。
痛みや痺れは下半身のどこにでも出る可能性がありますが、特にお尻から太ももの裏側の痛みは坐骨神経痛と呼ばれ、腰の椎間板ヘルニアの代表的な症状です。
参考ページ:坐骨神経痛は間違った治療方法では効果が出ない
頸椎椎間板ヘルニア
首で起こる椎間板ヘルニアです。
主な症状
・腕や手の痛みやしびれ
・腕や肩が動かしにくい
・腕に力が入りにくい
その他に首筋や肩甲骨の辺りが痛くなることもあります。
1-2.症状には急性と慢性がある
急性
急激に痛みや痺れが出た場合は急性と言います。
症状としては、そのまま日常生活を続けられないくらいの痛みです。
とにかく辛く「何でもいいから今ある痛みを何とかしたい。」と脂汗が流れるくらい痛がる方もいます。
慢性
痛みや痺れが出てから3ヶ月以上続く場合は慢性となります。
特定の動作時に決まって同じ部位が痛かったり、同じ部位がずっと痺れている感覚などです。
2.現代医療で椎間板ヘルニアを診ると‥
2-1.証拠の医療
現代医療は、「証拠の医療」と言い換えることができるでしょう。
治療する全てにおいて証拠(エビデンス)が必要だからです。
なぜ証拠が必要かというと担当した患者さんに一貫した病院側が責任を持つ意味があります。
画像検査
関節の痛みで困った人は最初に整形外科に行くことが多いかと思います。
整形外科では患者さんの体から痛みや痺れが出ている原因を見つける為に画像検査をします。
画像で骨・軟骨・神経の状態を確認することで、神経を圧迫していたら椎間板ヘルニアと確認することができます。
整形外科の最大の利点は体の中の画像を撮ることが出来ることだと思います。
公に証拠の残る形で体の中で何が起こっているか調べることは病院でしかできないことです。
そして椎間板ヘルニアと全く同じ症状が出ていたとしても、病院の画像検査で椎間板ヘルニアが確認されなければ、誰も椎間板ヘルニアと病名を付けることはできません。
検査の結果、異常なし
画像検査をして患部に神経圧迫がない場合、「異常がありません。」と言われることがあります。
公に異常が確認できないので健康状態です、と言われているように感じるかもしれません。
患者さんとしては「異常が無いのに、なんで痛いの!?」と混乱する方がいるようです。
体の全てをあらゆる考えで検査して「異常無し」と言われたのではありません。
西洋医学の画像検査という検査をした結果なので「画像検査では異常無し」というのが正確な言い方です。
またお医者さんの中には「画像検査が全て」と考えている先生もいるようです。
現代医療の考え方
(上の絵は腰椎椎間板ヘルニアを描いています。)
椎間板ヘルニアとは、背骨の椎骨(骨)と椎骨(骨)の間にあるクッションの椎間板(軟骨)が変性し、椎間板の一部が飛び出すことをいいます。
ヘルニアとは飛び出すという意味で、病院では「椎間板が飛び出した状態が椎間板ヘルニア」または、「椎間板が飛び出して神経を圧迫している状態が椎間板ヘルニア」とどちらかの表現を使っています。
背骨
背骨は1本の骨ではなくて、「椎骨」と呼ばれるブロックの形をした骨が24個積み重なって出来ています。
上の絵の上は首、下は腰です。
頭のほうから順番に、「頚椎」7個、「胸椎」12個、「腰椎」5個、椎骨が合計で24個あります。
背骨の下には「仙骨」「尾骨」があります。
神経
背骨の中には脳から伸びている神経(馬尾神経)が通るトンネル(脊柱管)があります。
背骨のトンネルの中の神経を例えていうと電化製品のコードです。
脳からの指令を神経によって身体の各部位に伝えています。
末端の神経が刺激を受けると痛みや痺れを感じ、神経自体が強い力で圧迫されたり損傷してしまうと麻痺になります。
2-2.医療のアプローチ
整形外科で検査をした後は椎間板ヘルニアの改善と、椎間板ヘルニアからの痛み痺れを改善する為に治療していきます。
方法は以下の通りです。
・痛み止めなどの薬を服用
・湿布を貼る
・牽引や電気治療をする
・リハビリテーションやマッサージの物理療法
・鍼灸やストレッチの自然療法
・枕の高さや寝姿勢を工夫
・理学療法で筋力や柔軟性を高める
・保存的治療に反応しない場合は手術を検討
3.椎間板ヘルニアを解決
3-1.痛みシビレが解決しない場合
椎間板が飛び出しての痛みシビレ
公に「椎間板ヘルニア」と証明して治療をするのが病院です。
病院の椎間板ヘルニアへの考えとしては
・椎間板が飛び出した状態を正常な状態へ改善
・椎間板が飛び出して神経を圧迫している状態を正常な状態へ改善
をすることで痛みと痺れの治療を行います。
保険治療
健康保険が適用できる治療(保険適用する為に制限がある)が病院の治療なので、どの病院も行うことはほぼ同じはずです。
腕や経験の違いはあると思いますが、基本は「椎間板が飛び出していて痛み痺れが改善していかない場合は、手術を検討する」ことになるはずです。
手術までに投薬やリハビリなどで痛み痺れが改善したら、椎間板ヘルニア治療をそれ以上行わないようです。
そして、痛み痺れが改善しない場合は手術になりますが、手術によって飛び出した椎間板を取り去ったとしても痛み痺れが改善しない場合があります。
神経の圧迫で痛みシビレ?
まず大前提で「神経の圧迫で痛みや痺れは出ない」と言えます。
逆説的ですが西洋医学によって解明されているのです。
神経が柔らかい椎間板で圧迫されたとしても痛み痺れは出ないのです。
また、硬い骨で強く圧迫が起こった場合は麻痺になります。
例えば、腰椎で神経が圧迫されて神経伝達が遮断されると下半身麻痺になります。
激痛の正体
では医学では「椎間板の飛び出している状態が椎間板ヘルニア。」と伝えていて「椎間板ヘルニアと痛み痺れは全く関係無いのか?」と言えばそうではありません。
病院で検査して椎間板ヘルニア状態で激痛の場合は、飛び出した椎間板付近が炎症状態になっています。
炎症の元は飛び出した椎間板なので、それを取り去ることで炎症の元がなくなり激痛が無くなるのです。
飛び出した椎間板が自然に無くなる場合は、長期間腰を安静にして過ごすことで自然の作用によって飛び出した椎間板は掃除されます。
椎間板が飛び出してないのに痛い
椎間板が飛び出してないのに痛い場合は、椎間板は関係ありません。
数年以上前から椎間板が潰れている場合も同じです。
筋肉が硬い
筋肉が縮まって硬くなることで痛み物質ブラジキニンが発生して神経が刺激されて痛みを感じます。
筋肉が硬い状態が長期に続くことで、筋肉が損傷したり腰椎の関節が負担を受けることで炎症物質プロスタグランジンが発生して炎症になり激痛になります。
この状況を改善するには、硬く縮まった筋肉を弛めることが必要です。
3-2.根本から痛みシビレを解決
当院の整体技術によって硬く縮まっている筋肉を柔らかくしながら一定期間通っていただくと、筋肉が柔らかくなりバランスも改善します。
痛み物質が無くなり発生しなくなります。
筋肉が硬くならなければ痛みは発生しません。
腰に古傷がある人は筋肉が硬くなりやすいです。
高齢の人も整体によって筋肉を弛めることで健康のサポートをすることができます。
腰痛人生を変えたいのでしたら、当院はあなたのお役に立てます。
関連ページ:椎間板ヘルニア
当院に整体に来られた方に行ってもらうストレッチはこちら。
参考動画:あんらくストレッチ
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